【REBELS.67】前日計量レポート

レポート

公開日:2020/11/7

取材 安村発

 11月8日(日)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS.67』の前日計量及び記者会見が11月7日(土)午後に都内で行われた。





 出場選手が次々と計量をクリアーしていく中、メインイベント(47.0kg契約)で対戦するREBELS-BLACK 女子46kg級王者・ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)は47.0kgジャスト、元ミネルヴァ・ピン級王者のMARI(ナックルズGYM)は46.55kgで計量をパスし、あとは試合のゴングを待つのみとなった。

 今年8月にMISAKIとのREBELS-BLACK 女子46kg級王座決定戦を制し、チャンピオンとしての初戦、そしてキャリア初のメインイベントに抜擢されたぱんちゃんは「今回『REBELS』67回目にして初めて女子の試合がメインになります。他の選手から『まだ早い』と思われるのもわかりますが、期待されている分、期待に応えたいと思います。そして清水工業株式会社さん、協賛していただきありがとうございます。前回はベルトを獲ることに必死でしたが、ベルトを獲ってからはチャンピオンとしてもっといい試合をしないといけないと思って気持ちを切り替えて、この2カ月間頑張りました。明日、MARI選手をビビらせたいと思うので、思いっきりアグレッシブに攻めます」と気合い十分のコメント。

 ベルトを携えての記者会見に臨み、今までの気持ちの違いを聞かれると「ベルトを獲ったからという部分では気持ちの変化は全然ありませんが、ベルトを獲ってから自分でも凄く強くなっているのを実感しているのでその自信もあって今ここにいます。前回勝ったのですが、まだまだチャンピオンとしてのいい試合ができていなく、ベルトを獲ったからこれから内容も求められる試合になると思うので、気持ちを引き締めて頑張ってきました。あとはモチベーションがだいぶ変わりました。戦いたい選手がたくさん出てきたのでその選手たちに勝つためにも、まずはMARI選手に圧倒的に勝って『REBELS』に乗り込んできてもらうためにも、私がめちゃくちゃ強いところをアピールしたいと思っています」と圧勝を予告した。

 一方、REBELS初参戦のMARIは「豪華なカードが並んでいる中で女子の私がメインイベントで試合させていただけることを感謝いたします。もちろんぱんちゃん選手の力だとわかっているのですが、私なりにメインにふさわしく盛り上げる試合にできるように頑張ります。そして負けてばかりの私を変わらず応援してくださる皆様に勝って恩返しをしたいです」と意気込みを語る。

 『REBELS』ルールでは組み付いてからの攻撃がある程度認められることについては「私はパンチのイメージが強いと思いますが、首相撲も蹴りも全部練習しているので全部を見せるだけです」と問題ない様子。

 知名度のあるぱんちゃんを倒せば一気に名が上がることになり、「私は常に強い選手とやりたいと思っていて、今回、無敗でチャンピオンになっている選手とやらせていただいてありがたく思います。私が初黒星を付けます。ここで勝って再戦のチャンスがあればベルトに挑戦させていただきたいです」とぱんちゃん攻略に自信を見せた。

 これを受けてぱんちゃんは「いつも私は緊張が9、楽しみが1なんです。今回は緊張よりも楽しみの方が勝っていて、今持っているパワーを出せば必ず圧勝できると思っているので黒星は付けさせません。私が絶対に勝ちます」と言い返す。

 最後にぱんちゃんは「皆さんにはKOを求められますが、まだそこには至っていないのでダウンを取りたいと思っています。いいのが当たればダウンを取れる力は付いていると思うので、あとはアグレッシブな気持ちを見せて盛り上がる試合で締めくくらないといけないと思います」とメインイベンターらしく激しい試合を見せたいとした。


 なお、前売りチケットは全席完売となり、当日券の販売はなし。今大会の模様はライブ配信サービスの『ツイキャス』で生配信され、配信チケットは税込3,300円。下記ページより購入可。大会開催後、2週間の間は何度でも視聴できる。

https://twitcasting.tv/kb_knockout/shopcart/30528

11.8 REBELS.67 後楽園ホール大会 - TwitCasting
2020年11月8日(日)に後楽園ホールで行われます「rebels.67」の全9試合を、生配信いたします。 【プレゼント企画】選手オリジナルカードデータをプレゼント!


 その他の選手の意気込み、計量結果は以下の通り。

■セミファイナル 第8試合 59kg契約 3分3R(延長1R) REDルール



安本晴翔 58.80kg

「相手は強いと思うのですが、僕の方が強いので明日は倒して勝ちます。(BENについて)映像を見ていませんが、パンチでも蹴りでも自分の方が強いと思いますし、負ける要素はないので僕が勝ちます。相手の試合映像を見なくても自分の試合ができればいいので特に支障はありません。(vsムエタイに秘策はある?)タイ人のペースがあるのでいかに自分のペースに持っていくことが鍵になります」


BEN“侍”Y’ZD 58.40kg

「明日の相手は強いから頑張ります。(安本の印象は)キックが速いから気をつけます。(なぜリングネームに侍を付けている?)侍はかっこいいので僕は大好きなんです。タイの映画に出ているのを見て好きになりました」

■第7試合 64kg契約 3分3R(延長1R) REDルール



良太郎 63.90kg

「計量は全員が一発でクリア。コロナの陽性者も出ず、スムーズに進行できるのは凄いことだと思います。ハチマキ選手は『REBELS』での最後の試合で、僕が介錯人ということで、想いを全て乗せると言っていたので、僕がしっかりと叩き潰すまでは行かないけれど、2人でいいものを見せられたらと思います。(ハチマキのコメントを受けて)自分は凡人だと半数以上の人が思っているんじゃないですか? 自分はジム代表として何百人と教えてきましたが、才能のあるヤツに限って男は女に、女は男に走っていく。逆にどうしようもないと思っていてもチャンピオンになっている。ハチマキ選手は2階級を獲っていて凡人ではない。凡人と言いながらここまで登っている選手なので、何も響くものはなく、今言っていたことは当たり前としか思いません。僕は凡人なんてもんじゃない。殴る蹴る以外は何もできない。それこそ凡人レベルで言ったらよっぽど僕の方が上。でも、凡人もずっと同じことをやっていると強靭になれるんじゃないかと思います」


北川“ハチマキ”和裕 63.95kg

「明日が引退前の『REBELS』での最後の試合ということで、練習も調子よくやってこれました。改めて練習していて『俺ってセンスないな』と感じました。キックボクシングを始めて14年以上で『それでこれか』って思いはあるんですが、世の中の大半が自分のやっていることでうまくいく人の方が少ないと思うし、僕に想いを乗せてくれるのはそういう人たちだと思います。僕が数多の凡人代表としてこの14年半の集大成を見せたいと思います。(古巣『REBELS』で試合をすることに関して)元々はNKBで辞めると言っていたところ、『REBELS』でもやらせてもらえることになりました。今まで応援してくれた人が『REBELS』でやるのを喜んでくれた人が多く、もう一度『REBELS』でできたらなと思っていたので、出ることにして良かったかなと。なのでモチベーションは凄く高くやってこれました。(良太郎が“介錯人”と言ったことについて)対戦相手として考えたら、言うのはそれは普通かなと。でも辞めるからと言って負けるつもりはないですし、もう一度勝つ姿を応援してくれる人たちに見せたいというのが自分のやる意味です。(元王者として現王者に戦いを通して伝えたいことは)特にないですが、いい試合をしたい。お互いがそういう気持ちであればいい試合になると思いますし、良太郎選手が言ってくれたような気持ちでやってくれれば、いい試合になると思います」

■第6試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R) REDルール



小笠原瑛作 55.40kg

「明日、宮元選手はリベンジに燃えてしっかり練習してきたと思いますが、僕も集中して確実に勝つことを考えて練習してきました。前回とは違う内容になると思いますが、今回は噛み合って熱い試合になると思います。(最近の宮元の印象は)経験を積んで老獪さが出てきたと思います」


宮元圭介 55.20kg

「明日は準決勝で大事な試合ですし、リベンジマッチでもあります。明日は必ずKO勝ちで決勝戦に進みたいと思います。(最近の瑛作の印象は)初対決から4年経っていて、最近はバンバン倒しているイメージがありパワーも付いている印象があります。(前回瑛作が崩しでKO勝ちしているが)そういう対策もそうですが、今回何パターンも用意していて絶対にはまると思います」

■REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R) REDルール



小笠原裕典 55.50kg

「2月の試合が終わってからKING選手を意識して準備してきたので明日は問題なく勝ちます。(YouTubeチャンネル『The Ogasawara Family』について)格闘技とは全く関係ないところでやっているので特に何も思っていません。(身長差について)想定内の範囲。京介選手が狙っているものはわかっていて、それは当たらないと思います。僕が逆に倒すパターンをいくつか用意しているのでそれを当てられたと思います」


KING強介 55.40kg

「明日は(決勝戦で)兄弟対決させないために来ました。1RからKOを目指して頑張ります。新しい技も練習してきたのでKO勝ちします。(身長差について)並んでみて身長差はありましたが、身体の大きさは感じませんでしたし、リングに上がればそれほど感じないのかなと。裕典選手が攻撃する時に、近づいてきた時が勝負になると思います」

■第4試合 65kg契約 3分3R(延長1R) BLACKルール



鈴木千裕 65.00kg

「毎試合言うことは変わりませんが、僕一人で戦うわけではなく、応援して下さる皆さんと一緒に戦っていつもKOを勝ち取ってきたのでいつもと変わらずにやっていきたいと思います。パンチだけでは勝てない相手がいずれ出てくると自分自身が一番分かっているので、それをどれだけ埋めてきたかを試合で見て欲しい。1RKOをここで宣言します。(パンツを脱いでの計量パスとなったが)朝の段階では全然問題なく、ちょっと重みのある自分のお気に入りのパンツを選んだら50gオーバーでしたが、計算済みです」


康弘 64.85kg

「九州の福岡から初参戦いたします。今回は皆さんご存じの通り、鈴木選手は強い相手です。ですが、わざわざ福岡から負けるためにこちらに来たわけではありません。明日は僕の試合を見ていただいて、みんなに何かを感じ取っていただき、感動や元気を与えられたらと思います。(強打を持つ鈴木にどういう気持ちで臨むか)格闘技をやっていて強い選手と戦わせてもらえることは光栄なこと。下がらないことが今回のポイントだと思っています。(西日本鉄道の運転手兼車掌ということですが、同僚の方から何か激励は?)たくさんの仲間から励ましの言葉をいただいて応援してもらっています。(車掌ということでお決まりの台詞をお披露目してください)お決まりの台詞は『出発進行!』で(笑)。格闘技の方でも強さを見せたいと思いますが、自分の職業の方が話題になることは仕方ないと思います。鉄道の方はコロナの影響で打撃を受けていますので全国の鉄道会社も盛り上がっていけるように、僕の試合で少しでも影響を与えられたらと思います」

■第3試合 65kg契約 3分3R(延長1R) BLACKルール



久保政哉 64.80kg

「健康な身体で明日の試合を迎えられることに感謝し、安心しています。明日はリング上で久保政哉という戦い方を表現してみんなに見てもらえればいいなと思うので応援よろしくお願いします。(計量時から自信が見られるが)試合自体はいつも通りのモチベーションでやりますが、僕は1年ぶりの試合で、日本での試合は3年ぶりぐらいなのでとにかく楽しみなんです。ファンは海外でやる時よりも多いと思うので、そこでのモチベーションが高いのかもしれません」


与座優貴 64.60kg

「明日は9カ月ぶりの試合になります。久保選手を相手に、進化した姿がどこまで通用するのか、自分自身とても楽しみです。(どういうところをアピールしたい?)相手は自分のキャリアで一番の実力者だと思います。自分は来年、『KNOCK OUT』と『REBELS』の両団体でチャンピオンになると決めていて、今回、世界の久保選手から分かりやすい内容でしっかり勝って来年に向けていい弾みになるようにしたいので、凄く気合いが入ってます」

■第2試合 61kg契約 3分3R(延長1R) BLACKルール



中澤良介 60.80kg

「明日は『REBELS』初参戦になるのでインパクトを残した上で倒して勝ってみんなに覚えて帰ってもらおうと思います。(同門の平岡琴と比べてアピール度が足りないが)僕は以前、鈴木(宙樹)選手に負けていてもう一度やりたいのでそこに向かっていきたい。これでもアピールは足りないですか?(苦笑)」


麻火佑太郎 61.00kg

「明日はPHOENIXに移籍して初めての試合になり、興行的にもかなり豪華なメンバーでその中でも自分は埋もれないようにしっかりと自分のスタイルを貫いて、周りとは違う良さをみんなに見ていただけるように精一杯頑張ります。相手の中澤選手は『KNOCK OUT』のトーナメントのリザーブファイトに出ていて強い選手。まだ言える立場ではありませんが、ここでいい試合して来年スアレック選手に辿り着けるように頑張ります。自分はまだまだ注目されていません。僕は今までにテコンドー、空手をやって、今はムエタイを学んでいて他の選手にはない全てを融合させた新しいスタイルをお見せできると思います。試合では今までやってきたことを全部出して、中澤選手といい試合して最終的にはみんなに一番良かったと思われるような試合して盛り上げたい。1試合目はKOで終わるかもしれませんが、2試合目も注目して欲しいと思います」

■第1試合 清水工業株式会社PRESENTS 70.5kg契約 3分3R(延長1R) REDルール



渡慶次幸平 70.35kg

「僕がメインで出ている映画が12月4日に特別上映され、来年に全国の映画館でロードショーされることが決定しました。その告知チラシが明日の大会パンフットで折り込まれています。僕は第1試合が終わった後に物販に立って渡慶次グッズを販売してその売り上げを全部ミャンマーに寄付します。物販に来た際にはチラシにサインするのでパンフを捨てずに大事に持ちながら僕の試合を見て応援して下さい。小原選手は巧さはありますが強さは感じないので、明日は右腕一本で倒してやろうかなと思っています。(映画のタイトルは?)それを含めて明日の折り込みチラシをチェックして欲しいんです。チラシも凄くかっこよく、今は見せられないので楽しみにして下さい。僕がミャンマーラウェイに参戦した歴史が1から10まで見られるドキュメンタリー映画になっています。僕はまだ見ていないのですが、凄く良いらしいのでぜひ楽しみにしていて下さい」


小原俊之 70.25kg

「渡慶次選手は今回キック2戦目ということで、1戦目が評価されて僕が当てられたと思っています。その評価は間違っていたと皆さんに思い知らせる試合になります。白黒をはっきり付けます。(渡慶次の映画のアピール、物販のアピールを受けて)渡慶次選手は子供たちを支援したりと格闘技以外のことにも視野を広げているので人格者だと認めているのですが、試合の時は僕に集中してもらって、試合後は医務室に行くなり、物販に行くなり好きにしてもらえれば。(渡慶次の右腕一本で倒すというアピールについて)無理だと思うので、逆に僕が右のヒジ一本で倒してもいいかなと思います」

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