【REBELS ~The FINAL~】リカルド・ブラボインタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/15

「他団体のリングに上がるのは初めて。70kgの強い選手とどんどん戦いたい」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「スーパーウェルター級/REDルール/3分3R・延長1R」で、津崎善郎と対戦するリカルド・ブラボ。
昨年9月、ドローに終わった一戦のリマッチとなる今回、リカルドにとっては初の他団体進出ともなる。17歳の時にアルゼンチンから来日し、日本でキック漬けの日々を送る彼は今回の一戦にどう意気込んでいるのか?



──前回、ドローに終わった津崎選手との試合を振り返っていただけますか?

リカルド 練習は一生懸命やってましたけど、1Rにヒザと蹴りで2回ローブローをもらって、その後スタミナがなくなりました。でも、負けなかったのはよかったと思います。津崎選手は強い選手ですけど、前回は僕の試合ができなかったので、そこだけ気をつけます。

──津崎選手の強さはどんなところだと感じましたか?

リカルド ストレートは強かったですね。あと距離もよかったと思います。背が高くて手も長いので、ストレートは何回ももらったから、そこは気をつけたいです。あとヒジの選手だから、ヒジも2~3回もらってしまいました。ヒジも強かったです。

──では今回は、どう勝ちたいですか?

リカルド 伊原信一会長とプランを立てていて、自分の距離を作っています。プランの中身は言えないですけど、パンチとキックを使って2Rか3Rには倒せると思います。

──これまではほとんどの試合がヒジありで、今回もそうですよね。やはりヒジありの方がいい?

リカルド パンチも好きなのでどっちでもできますが、1~2年以内にはラジャダムナン・スタジアムのベルトがほしいと思っているので、今はヒジありでやっていきたいです。ラジャでは今まで2回試合をしたので、あと3~4試合のうちにはタイトルマッチをやりたいですね。

──今回は『REBELS』への出場ですが、国内で新日本キック以外のリングに上がるのは初めてですよね?

リカルド そうですね。タイとアルゼンチンで試合をしたことはありますが、日本では他団体は初めてです。

──他団体に乗り込んでの対抗戦ということになりますが、気持ちは違いますか?

リカルド 戦う気持ち自体は変わらないですが、もし負けてしまうと僕だけの負けではなく、新日本キックの負けになってしまうので、ちょっと緊張します。

──これから『KNOCK OUT』など他団体に出ていきたいという気持ちは?

リカルド そうですね。今年は新日本キックの大会には全部出て、他の団体にも出ていきたいです。『KNOCK OUT』と、できればRIZINにも出たい。70kgには日菜太選手、海人選手など強い選手がたくさんいるので、試合したいです。

──そういう選手に勝っていく自信がある?

リカルド あります! 今は70kgに階級を上げたので、強い選手とどんどんやっていきたいです。最初は誰でもいいです。

──同じ大会で、先ほど名前の挙がった日菜太選手と海人選手が対戦しますが。

リカルド すごく興味がありますね。海人選手は今、70kgで一番強いと思ってますが、どちらとも試合したい。ヒジなしでもヒジありでもどちらでもいいです。

──リカルド選手自身のこともお聞きしたいと思います。アルゼンチンから日本に来られたのはいつなんですか?

リカルド 17歳の時だったので、4年前ですね。2015年から伊原道場アルゼンチン支部で練習していて、アルゼンチンのアマチュア・チャンピオンになりました。それで伊原会長に呼んでいただいて、日本で練習するようになりました。

──今お話ししていても日本語がペラペラですが、日本語の勉強はこちらに来てから?

リカルド そうです、でも日本語はまだまだ下手クソです(笑)。伊原会長が厳しく教えてくれて、だいぶ慣れましたけどね。今はひらがな、カタカナは読めるけど、漢字とかメチャクチャ難しいです(笑)。

──数がおおいですしね。日本に住んでいて、いいと思うところは?

リカルド アルゼンチンが今あまりよくないのもあるけど、日本はいいですね。仕事もありますし、試合もできるし。アルゼンチンで試合に出てもファイトマネーはすごく少ないから。日本ではずっと伊原会長とキックだけやっているので、暮らしていて困ることも全然ないです。

──毎日練習されているそうですね。

リカルド はい。朝は9時から練習して、それが終わったらジムでパーソナルレッスンの仕事。夜はまた練習して、9時半頃に終わったら帰ります。だから遊ぶ時間はないですね(笑)。外の仕事はやらないでキックボクシングがメインだから、強くなれたと思います。

──将来的にはアルゼンチンで活動したい?

リカルド 試合はできないですね。向こうには強い選手も少ないし、ファイトマネーも安いから。帰るとしたら、自分のジムを作りたいです。それはアルゼンチンに限らず、ヨーロッパでもどこでもいいんですが、ジムを作るのは夢ですね。できればあと10年ぐらいは日本でバリバリ試合をしたいです。

──その中で一番大きな目標は?

リカルド あと10年ぐらい試合をして、最終的には江幡兄弟や斗吾選手、高橋亨汰選手らと一緒にジムをやれればいいなと思います。

──では最後に、津崎選手にメッセージをお願いできますか?

リカルド 津崎選手は強くていい選手で、今は『REBELS』のチャンピオンになりたいと思いますけど、僕も世界チャンピオンを目指しているので、いい試合をしましょう。できれば、ボコボコに殴り合う面白い試合をしましょう。

──いい試合を期待してます。

リカルド 僕は日本に来た時、言葉も分からなかったのに、日本の人はみんなすごく優しくしてくれて、ありがたかったです。だから僕が一番強い選手になって、みんなに喜んでもらいたいです。

──頑張ってください!

プロフィール

リカルド・ブラボ
所  属:伊原道場アルゼンチン支部
生年月日:2000年1月23日
出  身:アルゼンチン
戦  績:16戦13勝(9KO)2敗1分
タイトル:新日本キック日本ウェルター級王者


【REBELS ~The FINAL~】津崎善郎インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/15

「もう回り道はできない。勝ってタイトルマッチにつなぎます!」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「スーパーウェルター級/REDルール/3分3R・延長1R」で、リカルド・ブラボと対戦する津崎善郎。
昨年9月、ドローに終わった一戦の決着戦となるが、津崎はカード発表会見で「今年はベルトを獲るために一戦も落とせない」と発言。リマッチ、対抗戦、『REBELS』のファイナル……と様々な側面がある中で、津崎が最も重視するのは……。



──12月には渡慶次幸平選手に勝利して、いい形で1年を終えましたね。

津崎 昨年は3試合やらせてもらったんですが、2月に喜多村誠選手に負けて、9月にリカルド・ブラボ選手とドロー。勝ちがなかったので、どうしても勝ちたいと思ってました。相手の渡慶次選手はルールが違うとは言え世界王者ということでどうだろうと思ってましたが、実際やってみると意外と落ち着いて、作戦通りに戦えました。

──そこで次は、今も話が出たリカルド選手との再戦です。前回の試合を振り返ると?

津崎 リカルド選手はウェルター級のチャンピオンということで、一階級下なので大丈夫だろうと思ってたんですけど、やってみるとリーチもすごく長くて攻撃力もすごくあって、強かったですね。

──リカルド選手はローブローの影響で後半スタミナがなくなったということでしたが。

津崎 あのローブローは申し訳なかったと思います。まあ今回はそういうことを言われないように、実力で勝ちたいと思ってます。前回は固かったかなというのもあるし、新日本キックのリングだったというのもあって。今回は僕がホームだと思っている『REBELS』での試合でもあるし、足も使って相手のことをよく見ながら、前回よりものびのび戦えるかなと思ってます。

──やはり対抗戦という気持ちは強いですか。

津崎 そうですね。「新日本vs REBELS」というつもりで戦ってますし、僕は『REBELS』の代表として負けられないなと。喜多村選手も元新日本のチャンピオンだったので、たまたまですけど連続で新日本系の選手とやらせていただいて、負けてはいないなという感触なので、今回はキッチリ勝ちたいと思います。

──しかも今回は『REBELS』ファイナル大会です。

津崎 ずっと出させていただいて、自分が『REBELS』の選手だという気持ちは強いんですが、まさか最後の大会に出られるとは思ってなかったので、盛り上げたいと思ってます。

──カード発表会見の時には、ベルトへの思いを語っていました。

津崎 はい、今年中には獲りたいと思っています。前回、吉田英司選手と王座決定戦をやらせていただいた時には、ベルトへの執着心という点で吉田選手の方が強かったなというのを感じて、そういう部分でも負けてたなと思います。でも今は心の底からベルトがほしいので、今年は死に物狂いで獲りに行きたいと思っています。

──会見などでは、そういう思いをアピールする方ではないですよね。

津崎 そうですね(笑)。あまりそういうことを言える方ではなくて、当初は会長からも「もっとインパクトのあることを言えよ」と言われてたんですけど、最近はあまり言われなくなりました(笑)。

──「もうそれでいいや」という感じなんですかね?(笑)

津崎 どうなんでしょう(笑)。僕も36歳なので、オッサンがあんまりそういうことを言っても……というのもあって、そういう思いを試合で見てほしいなというのはあります

──タイトルを獲得するために、ここから必要なものとは?

津崎 作戦を立ててそれを冷静に遂行する精神的な部分と、詰めるべき時に詰める技術的な部分ですかね。試合を重ねてちょっとずつ分かってきたところもあるので、今回のリカルド戦で出していきたいなと思います。

──12月大会前のインタビューでは、バックパッカーとして世界を回ったり、オーストラリアでタイトルマッチを行った過去が話題になっていましたね。

津崎 僕は海上自衛官の地上勤務になった時にがっつりキックにハマって、プロデビューが27歳で遅かったんですけど、自衛隊で海外に行った経験もあるし、出航すると何ヶ月か出ているので、やりたくてもやれなかった時期もあったからこそ今があるというか。

──なるほど。

津崎 海外で練習していた時は、タイ人のトレーナーが英語で教えてくれてたんですけど、100%理解はできないので、自分で考えて練習するようになったこととか、周りが大きい選手ばっかりで、自分より大きい選手に対しても怖くなくなったのもあると思います。日本で定期的に試合ができるようになったのはここ3年ぐらいですけど、年齢的にももう回り道はできないので、今はガンガン試合したいですね。

──キックをやっている間は海外に長期で行くことはない?

津崎 ヨーロッパ大陸の方は行ってないので、いずれはそっちも……というのはあるんですけど、それは引退してからの話です(笑)。今はキックに集中します。

──そういうことも含めて、勝たないといけないと。

津崎 そうですね。それに、今の戦績が6勝(2KO)7敗2分で、今度勝つと五分になるんですよ。今回、勝つか負けるかは自分の中ですごく大きいです。リカルド選手と決着をつけたいという気持ちもあるんですが、今回落とすとタイトルマッチがまた遠のいちゃうなというのもあるので、勝ちたいという気持ちが強いです。

──リカルド選手からは、「ボコボコの殴り合いをしましょう」ということだったんですが……。

津崎 僕もいい試合をしたいとは思ってるんですけど、殴り合いはしたくないです(笑)。僕はうまく戦いたいなと思ってます。

──ありがとうございました!

プロフィール

津崎善郎(つざき・よしろう)
所  属:LAILAPS東京北星ジム
生年月日:1984年12月19日
出  身:長崎県対馬市
戦  績:16戦6勝(2KO)7敗2分


【REBELS ~The FINAL~】重森陽太インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/10

「『KNOCK OUT』で2階級同時制覇を狙っています。そのためにも勝利を!」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「ライト級/REDルール/3分3R・延長1R」で、潘隆成と対戦する重森陽太。
初の『REBELS』参戦がファイナル大会となったが、新日本キック代表としての意識は強い。日本人には6年以上負けていない彼は、「自分とスタイルが似ている」と評する潘との戦いを、どのように位置付けているのか?



──いきなりですが、会見などでの言葉遣いや物腰がものすごく丁寧ですよね。

重森 そうですか?(笑) ありがとうございます。……丁寧ですかね? メールなどはビジネスベースで基本的なご挨拶をちゃんとしないとなと心がけたりもしてますけど……。

──もしかしたらキック界、いや格闘技界一なんじゃないかと思うぐらいですが。

重森 どうなんですかね?(笑) でも、同じ伊原道場の(江幡)塁さん、睦さんはすごく丁寧ですよ。その影響はあるかもしれません。やっぱり伊原信一代表、稲城支部の栗芝貴会長の教えですね。あと、私は大学を卒業して一般企業に就職しているので、それでビジネスマナーを心がけなきゃというのもあります。

──のっけからリング外の話で失礼しました(笑)。さて、1月のカード発表会見では「潘選手とはスタイルが似ている」というお話をされていました。具体的に、どういう部分に感じますか?

重森 潘選手が新日本キックで勝次選手と試合をした時に、「あ、なるほどな」と思ったんです。私がもし勝次選手と試合をしたらこうしたいなと思っていた動きを、潘選手がしてたんですよね。その組み立てとかを見て、「ああ、似てるんだな」と思いました。たぶん、好きな技とかも似てるんだと思います。

──似たスタイル同士の試合となると、接戦になってしまうのではないかと思うんですが、いかがですか?

重森 うーん……そこがけっこう面白いところで、フタを開けてみれば全然違う展開になることもあったりするし、思ってもない展開に勝手になっちゃったりするんですよね。だからそこはあまり意識しないで、普通に試合をすれば面白くなるんじゃないかなと思います。ドロドロでドローになることはないと思うので。

──なるほど。

重森 普通は、タイプが似てると確かに試合が動かなくなりがちなんですけど、その中で無理やり動かさないといけない場面って、必ずあるじゃないですか。そこが楽しみですよね。でもそれって、狙ってできることではなくて、噛み合って噛み合って、どっちかが崩していくから面白くなるんですよ。だから……あ、結局は接戦になるんですかね(笑)。

──結局はなりますか(笑)。

重森 接戦にはなりそうですけど(笑)、ドロドロの塩試合にはならないと思います。自分としては、試合の中でリズムや戦い方を変えたりというのは得意な方なので。その中から突破口を見つけて勝ちたいです。

──そのあたりの自信もあって、対日本人ではデビュー以来1回しか負けていないということなんですね。

重森 バンタム級時代に防衛戦で負けたのみですね(2014年10月、瀧澤博人戦)。

──ということは約6年半、日本人に負けなしということですよね。レベルの高い新日本キックと、近年は『KNOCK OUT』など戦いの場も広がっている中で、すごいことだと思います。

重森 誰も言ってくれないので、会見では自分で言ってみました(笑)。言ったら言ったでプレッシャーもかかるんですけどね。

──今回はリカルド・ブラボ選手とともに『REBELS』のリングに乗り込む形になります。「新日本キックを背負う」という意識は強いですか?

重森 そうですね。このところ『REBELS』『KNOCK OUT』と新日本キックの交流が増えていて、僕は『REBELS』は初めてなんですけど、『KNOCK OUT』には何度か出させていただいて、アウェイ感は少しずつ減ってきているなとは思います。ファン層は近いのかなと思うし、ちょっとそういうファンの方々と交流もさせていただいたのもあって。ただ今回、『REBELS』のファイナルじゃないですか。

──はい、今大会で封印ということになります。

重森 何となく私のイメージだと、『REBELS』の選手だけでやるのかなと思ってたんですよ。そしたら新日本キックから2人も呼んでくれて試合を組んでくれるのは、さすがだなと思いました。『REBELS』って「反逆者」という意味ですよね? そのテーマを最後まで貫くのはカッコいいなと。

──重森選手の思う「新日本キックの強さ」って、どういうものだと思いますか?

重森 新日本キックって、社会で言うと資本主義的な面があると思うんですよ。

──資本主義的?

重森 他の団体ですと、ランカーあたりから入場曲がかかったり煽り映像が入ったり、スポットライトが当たり始めますよね。でも新日本キックって、チャンピオンにならないとそういうことがないんですよ。だから競争がすごく激しくて、「チャンピオンは一番強くなければいけない」という意識がすごく刷り込まれてる団体だと思うんです。だから勝ちへの執着が一番強い団体なんじゃないかなと思いますね。

──ああ、分かります。

重森 よくも悪くも、というところはあると思うんですが、チャンピオンにならないとスポットライトが当たらないというのは面白いですよね。だからこそ、チャンピオンに対するいい意味でのプレッシャーがあって、そこは選手にとって大きい部分だと思います。他団体に出るからには絶対に勝たないとというのもありますし。

──今回の試合は、もちろん今後の『KNOCK OUT』にもつながっていくと思います。そこでどうしていきたいですか?

重森 『KNOCK OUT』の階級設定が変わったんですよね。新日本キックのライト級は61.2kgなんですが、『KNOCK OUT』ではスーパーフェザー級が60kg、ライト級が62.5kgということで、ちょうど真ん中なんですよ(笑)。

──確かにそうですね。

重森 ずっと61.2kgで体を作っていたので、どうしようかなと。でも逆に言うとどっちもやれるということでもあるので、スーパーフェザー級とライト級、両方の階級でやっていきたいですね。2階級のベルトを同時に持ちたいというのが今の夢です。2階級制覇ならよくありますけど、同時に2階級保持というのはあまりないので。例えば4月にスーパーフェザー級のタイトルマッチをやって、6月にライト級のタイトルマッチをやって……という感じで。

──青写真ができてますね。

重森 あとは、スアレック選手がチャンピオンのうちに自分がベルトを奪取したいというのがあります。スアレック選手は実績もありますし、実際に対戦しても強かったので、それを乗り越えてチャンピオンになりたいです。

──新日本キックも背負って。

重森 はい、対抗戦はこれからもどんどんやっていきたいと思いますし、伊原代表に期待していただいている分、しっかり結果を残していかないとと思っているので、新日本キックの切り込み隊長的な立場はキープしていきたいと思います。

──では最後に、改めて意気込みをお願いします。

重森 10年間続いた『REBELS』が今回で最後ということで……キック団体としては新しい方だと思いますが、最初の頃から注目されていましたし、今見てみると、『REBELS』出身の有名選手ってすごく多いんですよね。その最後に出られるということで、『KNOCK OUT』にもつながるような勝ちを掴みたいと思います。3月が「REBORN」ということですが、ここから“始まり”を匂わせることができるように、「『KNOCK OUT』でまた重森陽太が見たいな」と思われるような試合をして、しっかりと『REBELS』の幕を引くお手伝いをさせていただきたいです。「反逆者」というテーマにも甘えさせていただいて(笑)、オイシイところをしっかりといただきたいです。

プロフィール

重森陽太(しげもり・ようた)
所  属:伊原道場稲城支部
生年月日:1995年6月11日
出  身:東京都稲城市
戦  績:41戦32勝(17KO)4敗5分
タイトル:WKBA世界ライト級王者


【REBELS ~The FINAL~】潘隆成インタビュー公開!

インタビュー

公開日:2021/2/10

「最後の『REBELS』で他の団体の選手に勝たせちゃダメ」



2・28『REBELS ~The FINAL~』の「ライト級/REDルール/3分3R・延長1R」で、重森陽太と対戦する潘隆成。
約2年ぶりの参戦となる『REBELS』のリングで新日本キックからの“外敵”を迎え撃つ立場となる彼は、「同階級で一番強いと思っている」相手との一戦に向けてどう意気込んでいるのか?



──今回からライト級に落としての参戦ということですが、階級変更の理由は?

潘 これまでのスーパーライト級ではやれる選手とだいたいやってきたというのもあり、ライト級のほうが盛り上がりそうな相手がいっぱいいるなと思って、落とすことを決めました。

──減量などは心配ないですか?

潘 大丈夫ですね。最近新しいトレーナーにいろいろ見てもらって、減量の仕方とか食事のこととかも指導してもらったんです。前回、勝次選手と試合した時(2020年9月)が63.5kg契約だったんですけど、その時もけっこう余裕を持って落とせたので、相談もした結果「コンディションを落とさず階級を下げられるんじゃないか」ということで決めたという感じです。

──では新しい階級でも、動きは問題ないと。

潘 試合は初めてなので、やってみないと分からない部分はありますけど、今のところは大丈夫だと、自分では思ってます。

──カード発表会見では、お互いに「タイプが似ている」と言っていました。潘選手としてはどういうところが似ていると思っていますか?

潘 相手をコントロールする技術だったりとかですね。試合にしても、相手にダメージを与えたり倒すというよりも、相手をコントロールして試合を作るという部分がすごく似ていると思いました。重森選手は左を使うのがうまいなと思ってたんですけど、僕も左を使って相手をコントロールするということを意識してやってきたので、そういうところで似てるなと思いました。

──似たタイプ同士の戦いとなると、接戦になる可能性が高いのかなと思うんですが、いかがでしょう?

潘 僕もこういうタイプとはあまりやったことがないので、どうなるかはフタを開けてみないと分からないですけど……いつものようにコントロールできたりは絶対しないと思うし、相手も「自分がやられてイヤなこと」をやってくるはずなので、接戦にはなると思いますね。

──そこで勝つカギは何になると思いますか?

潘 まず、競る部分で絶対に引かないことだと思っています。あとは、ホントに穴が少ない相手なんですけど、ないわけではなくて実際に見つけてもいるので、そこを突いていけたらという感じです。

──重森選手は過去40戦以上で対日本人の黒星は一つだけ、それも6年半前ということなんですが。

潘 僕も会見の時に初めて聞いて、「そうなんだ!」と思いました(笑)。僕は前から、ライト級の日本人で一番強いのは重森選手なんじゃないかと思っているんですが、そこで気負うとかは全然なくて、勝ったらオイシイなぐらいの気持ちで思いっきりぶつかっていきたいと思ってます。今は「食ってやろう」という気持ちが強くて、対日本人2敗目をつけてやりたいですね。

──新日本キックとの対抗戦という側面もあります。

潘 特に『REBELS』が最後というのもあって、それも大きいですね。今回は新日本キックから2選手が乗り込んでくるんですけど、僕はクロスポイント所属ですし、最後の『REBELS』で他の団体の選手に勝たせちゃダメだなって気持ちは、今までの対抗戦よりもあります。新日本の選手とはこれで3回目なんですけど、そういう気持ちは一番強いです。

──「新日本キックの強さ」みたいなものは感じますか?

潘 全体としてというのは特にないんですけど、これまで2戦は新日本の大会で戦っていて、『REBELS』のリングで当たるのは初めてなんですよ。新日本の大会は独特の雰囲気があるので、そこの空気感は今までとちょっと違うのかなと。

──ホームリングでの試合という気持ち?

潘 ……と言っても、僕も『REBELS』は久々なんですよね(笑)。なので、逆に『REBELS』のリングのほうが緊張はするかもしれません。ホームリングのほうが負けられないというプレッシャーもありますし。まあ、『REBELS』の会場の雰囲気は何度も味わってきたものでもありますし、最後なので当日は本当に楽しみたいなという気持ちです。

──相手を考えても大一番ですが、その先については?

潘 去年9月の『KNOCK OUT』のトーナメントで、重森選手は決勝に勝ち上がって、スアレック選手とタイトルマッチを争っているので、重森選手に勝てばベルトへの一番の近道になると思ってます。ここで勝って、スアレック選手の持っているベルトを今年中には獲りに行きたいなと思ってます。

──「次期エース」と呼ばれていただけに。

潘 そろそろ本当のエースにならないといけないと思うんですけど(笑)、瑛ちゃん(小笠原瑛作)、(鈴木)千裕とかもいるんで、そんなに気負うこともなく、僕は僕なりにベルトに向かっていければいいかなと思ってます。

──そのためにも大事な一戦ですね。では最後に改めて、意気込みをお願いします。

潘 タイプ的には似ていると思うし、お互いに絶対に譲りたくない部分もあると思うので、本当に熱いものが生まれて『REBELS』の最後にふさわしい熱い試合に、絶対になると思います。なので、お客さんも一緒に盛り上がってほしいなという気持ちです。応援よろしくお願いします。

プロフィール

潘隆成(ぱん・りゅんそん)
所  属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1993年8月2日
出  身:東京都国分寺市
戦  績:36戦23勝(6KO)10敗3分
タイトル:元WPMF日本スーパーライト級王者


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